2007年9月28日金曜日

変態です




今朝は朝7時に半ば起きれない恐怖心が強すぎたために起きて朝食をとった。
それから昨日の日記を書いて、爆睡…起きたら11時。
それから準備して、近所のシアターに昨日買ったチケットのexchangeに行って、ビリーズでチーズケーキを3つも買って、待ち合わせ場所のport authorityへ。
そこでソンヒと合流。今日はソンヒのお家にお呼ばれの日。

若菜さんとソンヒとニュージャージーにあるソンヒのアパートメントまでバスで旅行。ニュージャージーは、もちろんマンハッタンより全然田舎だったけど位置的にそんなにニューヨークから離れていなかったからか、思ったより全然いろんなお店や家、大きなアパートがあった。

ソンヒの家はとってもおしゃれで可愛くって、ルームシェアしてるから安いし羨ましかった!そこで若菜さん手作りのとってもおいしいカレーとフルーツ、チーズケーキを食べて、色んな事を話した。主にソンヒのアートワークについて話したり、コリアの芸術大学事情をきいたりしていたらあっと言う間に時間が過ぎてしまった。

今日は夜の8時からNewYorkCityCenterで行われるFall for dance festivalを観に行く予定で、結局帰りのバスに乗ってマンハッタンについたのが8時15分前だったから、もうバスから降りると同時にミッドタウンを爆走してしまった。NYで走ってるのは泥棒だけらしいんだけど。8時ちょっとすぎにセンターについたから間に合わないかと思いきや、センターの前はかなりの人だかりが出来ていて、まだ全員を収めきれていないようだったので一安心した。


劇場は3階まであるほど広く、満席で(しかも一か月前くらいにこのチケットを購入したのにすでにラスト1枚だった)かなり豪華な作りだった。かなり宣伝されてる公演だったとはいえこんなにたくさんの人がダンスに注目してくれてるなんてNYってやっぱり日本とは違うなあって再確認した。声援の大きさも全然日本とは違う。


でも今日見た公演は期待しすぎたせいかあんまり良くなかった…。4カンパニーが作品を披露してくれたんだけど、私はコンテンポラリーダンス好きだけどへたにバレエでコンテを踊るくらいなら全然バレエを素敵に踊ってくれたほうがいいなって思ってしまった。見てる席が全然よくなかったから本当は何とも言えないんだけど。ジュリアードの学生たちが最後に出て来て踊ったときは良い意味でも悪い意味でもすごく若さを感じた。それを見て渡米直前に大学でやった公演のアンケートに「若い」ってワードがいっぱい使われてた意味が分かった。同じくらいの歳の子たちが頑張ってるの見れて良かった。ただ、ジュリアードの身内の子たちが大盛り上がりで声援を送っているのを見て、一般公開の舞台で身内もりあがりはやっちゃいけないなと肝に命じた。友達が出てて楽しそうなのは良いんだけど。



NYにきてから、今の時点で良いダンス作品を作るのは難しいって感じて、まず勉強したり技術を磨こうと、語学学校が終わってからのこの1か月は、とにかくレッスンに行ったりいろんなダンス作品見ようとしてきた。でも、やっぱり作品見たり勉強してるだけじゃダメだと思った。インプットと同じくらいアウトプットが大事。今日までNYで何個かダンス見てきて感じたんだけど人が作ったもの見ただけじゃ、じゃあ自分はどうするかってことまで発展させて考えられない。
去年の大学の先輩たちの講評会を見てて先輩の作品に対して「それ何年も前に他の人がやってる事だから。もっと歴史を勉強しなさい」と教授達が言ってたことが自分の中に残っててとにかく色んな歴史を勉強して新しい斬新なダンスを作りたいって思ってた。でもやっぱりそう思ってるだけじゃ良いアウトプットは出来なかった。全くインプットの量もアウトプットの量も足りてないのに突然に良い作品なんてできないんだなってやっと実感できたのがこの前の大学での作品発表だったんだけど、その公演が終わった時死ぬほど自分の作品が情けなくって涙が止まらなくなってしまった。一緒に作品を作ってくれた人たちは最善を尽くしてくれたからみんなの前で号泣してしまったのは申し訳なかったんだけど、自分の頭にあって、出来ると思っていたことと、実際でてきたものがあまりに違いすぎて子供みたいに大泣きしてしまった。もう消してしまいたいと思うようなソロダンスで、作品とも呼べないようなものだったんだけどあの公演をやったおかげで今の自分の位置がはっきり見えた。公演に異議のあった人の意見も知ってるけど(ただ批判しているんじゃなくきちんと表と裏を考えた上で)、今考えれば、やっぱり私にとってあのアウトプットは大事だったと思う。

そして、NYにきてダンスとは全く関係ないようなふとした瞬間に「あっ」て思った事があってなぜかその一瞬ですごい単純ですごい重要なことに気づいた。こっちで会った服飾を専門にしてる友達(ゆか)に大学でどんな事勉強してるのって聞いたとき「最初は何かを真似して簡単な服を作る事から始めるよ…そっから自分のスタイルに発展させて行く。ダンスもそうでしょ」って何気なく言われた。そのとき、「あれ?なんで私は突然に自分の作品スタイルが出来るなんて思ってたんだろう。ダンスの技術が突然飛躍したりはしないことは知ってたのに、なんで作品を作るセンスも突然良くなったりしないってことに気づかなかったんだろう」って思った。なんでそんな当たり前の事に気づかなかったのか、どうしてダンスと関係ないような何気ない友達の会話の中でそれに気づくのか謎だけど、やっぱり日本にいる時大してダンスの事なんか考えてなかったのかもしれない。考えてみれば今尊敬してる先生の、私がまだ高校1年だったときの作品を覚えてるんだけど、それを今の先生のスタイルと比べればひどいもんだし、大好きな先輩も初めはすごい有名な振付師の前で大恥かいた話をしてくれていた。最初からそんなに上手くいくはずないんだから、いろんなインプットしながら、それだけじゃなく、良いと思う人の真似から初めてみればいいのかもしれない。いつか自分の納得できる作品と呼べるダンスを作れるまで、あと何回号泣したりへこんだりすればいいのかと思うと途方にくれてしまうけど、地道に恥をかいていかないといつか恥をかくよりもっと悲惨なことになるかもしれない。いつのまにこんなおかしな道に進んで来てしまったのかとやっぱりたまに思うけど、多分本当はそれが嬉しいんだと思われる。ソンヒに言わせれば「ヘンタイデスネ!」なんだけど。


ちゃんと変態の気持ちのまま日本にかえりたい。

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